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手術の夜の殺意。。。

今だから言えることだが、あの夜私の中には明らかに殺意があった。

2013年5月28日午後0痔30分・・

S状結腸癌切除手術を受けた私は、ナースステーション横の処置室で一夜を過ごすことになった。
その日は午前中に一件手術が入っており(私の手術が肺炎のために一週間延期となったため被ってしまったらしい)その手術が終わり次第私のオペとの事で、朝から準備をして病室で待っていた。
不思議と落ち着いてやがて訪れるその儀式を待ちながらブログを書いたり、家族との何気ない会話に花を咲かせていた。外は晴天「手術日和かぁ~でも今日、仏滅っしょ?」なんか縁起が悪いよな。

やがて、意外と午前中の手術が早くに終わったとの事で手術室に来るように指示をされた私は、家族を引き連れて手術室まで歩いて向かうと、軽く手を振り中へ。
待ち構えていたOOTANドクターの元に向かうと、看護師に名前、年齢、何の手術をしますか?と質問をされ、強い緊張のせいか思わずクラッと気を失いそうになったのを思い出す。
おそらくはきちんと答えたであろう私はOOTANドクターと一緒に次の扉へ向かう、本物の手術室だ。

手術室と言っても、テレビで出てくるような洒落た手術台でもなく、どちらかと言えば暗~いダサい設備機器の手術室だと感じた。「ドクターX」に出てくる様な、クリーンな手術室をイメージしていた私は拍子抜けしたもんだ。
腹腔鏡下手術でしょ?モニターは?と探す余裕もなく手術台へと促されたもので、実は私の性格からしての好奇心、観察能力は十分に発揮はされなかった事が残念でたまらない。
そして手術台に乗るや否や、いきなり麻酔をされ、全身麻酔だ。これが全身麻酔なのか?私は何処へ向かって行くのだろう?夢は見ないのか?幽体離脱でもして手術の内容を一部始終確認したい。
そんな事考えるはずも無いだろ、麻酔がかかった瞬間から一切の記憶はない。今思えばお金がかかってもいいから自分の手術の内容をビデオで撮影して欲しかった。そんな事って出来ないのか?

さて、何処へ行ってたんだろう私の魂は?気が付くとナースステーション横の処置室に寝かされていた。ベッドの周りには家族が囲んでおり「手術は成功したよ」と。
今思えば、手術の成功とは何ぞや?と思うが。
あれこれ話をしているとOOTANドクターが鼻に突っ込んである管を抜きに来てくれたのを覚えている。そして熊ドクターが枕を腰の下に突っ込んで「ど~ですか?楽ですか」と言い、何やら注射をしたように思う。実はこのときの私の記憶が曖昧なのと、どうもいろいろ無意識言動を発してしまったらしい、覚えていないのだから仕方がない。
そのうち眠くなった私は、おそらく眠ってしまったんだと思う。覚えているのは看護師さんが来て、私の手にしっかりとナースコールを握らせてくれた時。次に起こされたのは激しい激痛だった。腹の中をえぐられるような激しい痛み、ナイフで刺されたようなどちらも経験がある訳でもないのに人間と言う生き物はまぁ自分勝手に痛みをドクターに伝える。きっと外来でドクターに痛みを伝えたところではたしてドクターは理解はしてくれるのであろうか?ドクターはどのように患者の痛みを理解しておるのだろうかと不思議でたまらない。おそらくは「チクチクする」とか「ズキズキする」とか患者が訴えれば、とある病気だろうとの判断でしかないのだと思うと、精神科などなおさら仮病で気持ちい~薬GETしたいヤツが増えるのも無理ない。

肝心の私の腹の痛みだが、それはもう息も出来ぬほどの痛みが突然襲って来て「助けてくれぃ~」と心の中で叫びながらナースコールを押した。この展開は看護師は想定内の事であったのだろうか?この時ほど有難いと思ったことはない。これがもしナースコールを探し回る余裕があれば良いが、その夜はそれどころの痛みではなかったからだ。そりゃそうだろ?腸をちょん切って縫うだけだろ?と簡単に考えていた自分だが、実はリンパも十分に取っているし、腸と言うものが背中にへばりついているものだとは手術後何日もしてから聞いた事で、へばりついた腸を剥がして無理やり20センチほど切除した部分に持ってきて繋いだと言うから怖い話だ。そりゃ痛いだろ?
そこでやってきた看護師にハァハァ言いながら「痛・・・ぃ」と告げると、手際よく痛み止めを点滴に入れてはくれたものの、それからその痛み止めが効くまでの地獄の時間と言えば、なんと言うか・・。

その日は午前中に一件、手術があったことは先に話したが、その夜は処置室には私ともう一人患者が居て同じく苦しんでいた。ジジイかババア・・おそらくはババアだろ。かなり苦しいらしくしきりに「えらい」「えらい」とうめき声が聞こえていた。「うるせぇわ、こっちだって苦しいんだよ」と心の中で思うと同時に・・

「オマエの生気、私にくれよ!テメェはもう十分生きただろ?私はもっともっと生きたいんだ、さぁもっと苦しめ、私がオマエの生気を吸い取って元気になってやる」

ははは。。。ハッキリ言って、自分が助かるためなら殺してもいいと思ったね!

明らかに「殺意」はあったよ。


それともう一つ、絶対に一人では死なないよ! 死ぬときは誰か連れて行くから~

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プロフィール

麻花(まぁ~ふぁ)

Author:麻花(まぁ~ふぁ)
2013年大腸がんはリンパに転移ありのステージ3aでした。
手術、抗がん剤治療が終わり現在経過観察中です。
愛犬ココアと楽しく過ごしてます。

いつも読んで頂き有難うございます。

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Author:ココア 女型
2008/11/20生まれ9歳 
                                                                                          

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