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だからサスペンスは面白い!

「プリズム」と「モンスター」は、実はお互いが「対」になっている小説なのです。
・・・と言う、百田尚樹さん。

実際、どこが「対」なのかと言う疑問を抱えたまま読み始めたものの
結局はその意味合いについては最後まで理解できなかった私です。
ただ、本当に素直に読んだ方には申し訳ないが、少しひねくれた感想を述べさせて頂こう。

ちょっとここからネタバレ含むので、今から読もうとしている方はお控えくださいませ。

まずはこの物語、ザックリ言うと・・
解離性同一性障害、いわゆる多重人格の石本広志と言う人物が生み出した
村田卓也と言う人物を愛してしまった聡子と言う女が主人公の恋愛サスペンスの物語。
普通に読んでしまえば、ぶっちゃけあまりにも子供じみて面白くない。
いっそ、映画にでもしてもらえば面白いかなと言う、ちょっと現実離れしたストーリーだ。

それが、逐一ていねいに読み返してみると・・
案外ひねりの利く面白い小説で、だからサスペンスは面白いと感じさせてくれる、そんな時間を与えてくれたと感謝出来る小説だと思うんだな。

なぜなら、もしかしたらコイツ本当は多重人格を装っているんじゃないか?
と考えても不思議ではないような言動が文面から見受けられる。
もちろん、すんなり素直に読めば単なる解離性同一性障害の患者のひとつの人格に恋をした女の物語として、恋愛サスペンスで終わってもなんら問題はなかった。
それが、聡子が広志の兄に暴行をされようとしたのを卓也が助けたあたりから、ん?なんかおかしいぞと感じ始め、またその後の展開の中にきっと真実が隠されている様な気がしてならなかったから何度も読み返した。
いや、あくまでもこれは私の憶測であり、おそらくは百田さんの真意ではないと思う。

ただ、本の中に隠されたいくつかの疑問点が私の心をゆさぶった。

たとえば広志が洋一郎に暴行し、警察で取調べを受けた旨を聡子が卓也に尋ねると、
「あぁ、ちゃんと見ていたから、正確に言えたよ。それに、ぼくは昔から広志のふりをするのは得意だったから」と。
そして、自分の人格を広志に返す時が来たと言う場面。
人格統合されても自分が消えるわけではないと言う卓也。

エピローグの小さく小刻みにリズムを取っている広志の左手の小指。
聡子はそれを見て卓也の癖、それが卓也のさよならの言葉だと思い涙してラストとなる訳だが、やはり私にはもともと石本広志の体の中には広志一人しか居なかったのではないかと思えてならない。

これが最終的に広志が望んだ聡子との愛の形として完成を遂げた瞬間ではないだろうかと憶測した次第。

著者の真意はともかく、ここまで楽しんで読める本はなかなか無いなと、改めて感じさせられた本でした。


8.gif麻花。。。


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麻花(まぁ~ふぁ)

Author:麻花(まぁ~ふぁ)
2013年大腸がんはリンパに転移ありのステージ3aでした。
手術、抗がん剤治療が終わり現在経過観察中です。
愛犬ココアと楽しく過ごしてます。

いつも読んで頂き有難うございます。

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Author:ココア 女型
2008/11/20生まれ8歳 
                                                                                          

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